「健康保険組合の方が安いらしい」という相談
- 6月1日
- 読了時間: 3分
最近、お客様からこんな相談を受けることがあります。
「健康保険組合の方が保険料が安いらしいので、協会けんぽから切り替えられませんか?」
確かに健康保険組合の中には、協会けんぽより保険料率が低いところがあります。
また、人間ドックの補助や付加給付など、独自の福利厚生を用意している組合もあります。
そのため、
「健康保険組合の方がお得」
という話を耳にすることがあります。
ただ、実際に相談を受けてみると、そもそも加入条件に合わないケースも少なくありません。
健康保険組合は、誰でも自由に加入できるわけではありません。
業種が限定されていたり、一定の加入条件が設けられていたりします。
そのため、
「保険料が安いから入りたい」
と思っても、実際には選択肢にならないこともあります。
実際にご相談いただく中でも、
「健康保険組合の方が安いらしい」
という話から始まって、
調べてみたら加入条件に合わなかった、
というケースは珍しくありません。
もちろん、加入できるのであれば検討する価値はあります。
保険料率だけでなく、付加給付や各種サービスなど、協会けんぽにはないメリットを持つ組合もあります。
ただ一方で、
「安いらしい」
という情報だけで判断できるほど、単純な話でもありません。
経営をしていると、
「もっと良い制度はないか」
「もっと安くならないか」
と考えるのは自然なことだと思います。
私自身も、そうしたご相談をいただくことは少なくありません。
ただ、こうした制度の世界は、思っているほど都合よくできていないことも多いものです。
もし本当に簡単に加入できて、保険料も大きく下がるのであれば、多くの会社がすでに利用しているはずです。
実際には、
加入条件があり、業種の制限があり、様々な事情があります。
制度には制度なりの条件があり、なかなか思ったようにはいかない。
健康保険組合の相談を受けるたびに、私はそんなことを感じます。
インターネットには多くの情報があります。
ただ、
「他社ではできた」
と
「自社でもできる」
は必ずしも同じではありません。
制度は比較できます。
しかし、
その制度が自社に当てはまるかどうかは別の話です。
健康保険組合は本当に得なのか。
その答えは一概には言えません。
ただ少なくとも、
ただ、「安いらしい」という情報だけで判断してみると、実際には加入条件に合わないことも少なくありません。
健康保険組合の相談を受けるたびに、制度というものは思っているほど単純ではないのだと感じます。
