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コラム

身近な労務に関すること

トラブルの入り口は、採用にあるのかもしれない

  • 6月30日
  • 読了時間: 3分

人手不足と言われるようになって久しくなりました。


求人を出しても応募が来ない。


ようやく応募があっても辞退される。


そんな状況が続くと、「まずは人を採用しよう」という考えになるのも自然なことだと思います。


もちろん、人がいなければ仕事は回りません。


採用は会社にとって、とても大切な経営判断です。


ただ、長年さまざまな会社を見ていると、私は時々こんなことを考えます。


トラブルの入り口は、採用にあるのではないか。


問題社員。


早期離職。


人間関係の悪化。


ハラスメント。


こうした問題が起きるたびに、その時の対応に追われます。


もちろん、それは大切なことです。


でも、本当に考えるべきなのは、その問題が起きた時ではなく、「なぜその人を採用したのか」というもっと前の段

階なのかもしれません。


「教育すれば変わる。」


そう考えることもあります。


もちろん、人は成長します。

知識も増えます。


経験も積みます。


ただ、現場を見ていると、私は少し違う印象を持っています。


伸びる人は、教育で伸びるというより、自分で自然に伸びていくように感じるのです。


昨日より少し良いやり方はないだろうか。


もっと効率よくできないだろうか。


今までのやり方より、もっといい方法はないだろうか。


そんなことを、誰に言われるでもなく自然に考える人がいます。


本人は、それを特別な努力だとも思っていません。


それが、その人にとって当たり前だからです。


そういう人は、毎日の仕事そのものから学び、周りの人から学び、失敗からも学びます。


気がつくと、大きく成長しています。


一方で、仕事を「こなすもの」と考える人もいます。


与えられた仕事をきちんとこなす。


それも一つの働き方です。


ただ、自分から改善したり、新しい方法を試したりする機会は、どうしても少なくなるように感じます。


私は、能力よりも姿勢の方が大きいのではないかと思っています。


資格や経験はもちろん大切です。


でも、それだけでは見えないものがあります。


「もっと良くできないだろうか。」


「もっと学べることはないだろうか。」


そんな問いを自然に持てる人は、時代が変わっても成長し続けるように感じます。


AIが急速に進化している今、その傾向はさらに強くなるのかもしれません。


知識はAIが教えてくれます。


答えもAIが出してくれます。


だからこそ、人に求められるのは、「もっと良い方法はないだろうか」と問い続ける姿勢なのではないでしょうか。


採用では、資格や経験を見ることも大切です。


でも、それ以上に、


この人は学び続ける人だろうか。


変化を前向きに受け止められる人だろうか。


昨日の自分より少しでも成長したいと思える人だろうか。


そんなことを考えるようになりました。


経営の世界には、

「Culture eats strategy for breakfast(文化は戦略を上回る)」


という有名な言葉があります。


どれほど優れた経営戦略があっても、それを実行するのは「人」です。


そして、その人たちが集まって会社の文化をつくっていきます。


採用は、人を補充するためだけのものではありません。


誰と仕事をするのかを決めることでもあります。


トラブルが起きてから対応することも必要です。


ただ、その入り口はもっと前、採用の瞬間にあるのかもしれません。

 
 
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