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ドイツ人はなぜ年290万でも生活が「豊か」なのか

更新日:2020年6月9日



『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか 』


という本を読んでみました。

この本はワークライフバランスを考える上で

いろいろと考えさせてくれる本でした。

ドイツは車も有名ですしモノ作り大国として

親近感が湧くと思います。

しかし、労働事情を比べてみるとまったく違うのです

労働時間から休暇から働くことの意識までもが。

労働時間で見てみるとOECDの2017年の調査では、

ドイツ人の年間労働時間は1356時間で、

OECD加盟国中もっとも短いのです。

対して日本人は1710時間で、その差は354時間

有給休暇をみても、ドイツ人はほぼ100%の

消化率で、日本人と対照的なのです。

この違いの理由として法律と個人の意識を挙げています。

1日の労働時間は原則8時間まで。

延ばせても10時間で、しかも残業した分だけ、

後日早めに切り上げて相殺することが求められます。

経営者がこれを守らない場合、

罰金もしくは(悪質なケースでは)禁固刑という

厳しいペナルティが課せられます。

また閉店法という法律があって、キオスクなどの例外を除き、

店舗は平日・土曜の午後8時~午前6時は営業禁止、

日曜・祝日は終日営業できません。

もう1つの理由として、大半のドイツ人は、

「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎない。個人の生活を犠牲にはしい」

という職業観を持っているという点です。

仕事で自己実現とか目指す野心家は稀ということです。

さらにバカンスですね。

これを夏季に2~3週間とるのも当たり前で、

年が明けるや夏季休暇の計画を練り始めるということです。

ここまでの人は日本にはあまりいないですよね。

そしてこれだけ休んでいるのに、日本人1人あたりの

GDPは約3.8万ドルに対し、ドイツ人は約4.3万ドル。

労働生産性に至っては、約1.5倍もドイツ人が優っているのです。

何が違うのかというと著者曰く

「ドイツ人の行動パターンを理解する上で最も重要なキーワードは効率性」

ということです。

仕事にかける手間暇は最小限に抑えつつ、最大の効果を上げることを

優先する働き方が、結果として高い生産性につながっているとしています。

また、日本はサービス業が全体の労働生産性の足を引っ張っていると

言われていますが、

これは日本特有の「過剰サービス」に要因があるとしています。

例えば包装1つとっても、日本は過剰なまでに丁寧に包んでくれます。

しかしドイツでは、食品の包装はもちろん、

レストランでウェイターが注文を取りに来ない、

郵便物の再配達制度がない、

ホテルスタッフは細かいニーズに応じないなど、

いかにドイツのサービスレベルが低いかが説かれます。

では日本はどうすればよいか、といいますと

まず過剰なサービスをやめサービスの期待値を下げる、ということ。

これおもてなし大国としてはなかなか難しいところですね。

そして二つ目が、仕事の属人性を薄めることです。

これもありがちですが、

「あの人に聞かないと分かりません」ってやつですね。

これがあるといつまでたっても長期に休む事などできませんね。

これは業務の仕組みを変えていけばできそうですね。

そして、三つ目が金銭で測れない価値を意識する。

ということです。

ドイツでは特に若い層には、

「非金銭的な充実感を得るためには、収入が減ることもあえて受け入れる」

人が増えており、

これから主流となるライフスタイルとして、日本人は見習うべき点がある

としています。

こういう考え方は今の日本の若い人達にも増えているのではないでしょうか。

益々こういう考えの人は増えていきそうですので、

変化の兆しはあると捉えていいのではないでしょうか。

なかなか面白い本でした。




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