人事担当者が1人しかいない会社ほど、外部社労士が必要になる理由
- 健太郎 内田
- 2025年12月29日
- 読了時間: 3分

人事担当者が1人しかいない会社は、一見すると、とてもよく回っています。
採用も、手続きも、日々の対応も、ちゃんと進んでいる。
でも実務を見ていると、静かに負荷が溜まりやすい構造でもあります。
人事担当者1人=「全部わかっている人」になりやすい
人事担当者が1人の会社では、その方が社内の労務事情を一番よく知っています。
だからこそ、
「この件、人事に任せるよ」「判断は人事で決めていいよ」
と言われる場面も増えていきます。
一見すると、信頼されている状態です。ただ、その裏で、判断の責任も一人に集まりやすくなります。
困るのは「イレギュラー」が起きたとき
日常業務は問題なく回っていても、次のような場面になると、一気に難易度が上がります。
問題行動のある社員への対応
メンタル不調者が出たとき
休職・復職の判断
ハラスメントの初期相談
労基署からの連絡
こうしたケースには、マニュアル通りの答えがありません。
しかも、人事担当者が1人だと、社内に「一度相談できる相手」がいないという状況になりがちです。
社長に相談すればいい、とは限らない
もちろん、最終的な判断は経営者が行います。
ただ実際には、
社長が忙しくて細かい話がしづらい
労務の前提知識が共有しづらい
感情が絡みやすいテーマもある
といった理由で、人事担当者が判断を抱え込んでしまうことも少なくありません。
外部社労士は「代わりにやる人」ではない
人事担当者1人体制の会社で、社労士に期待される役割は、単なる作業の代行ではありません。
むしろ、
この判断、どこが危ないか
どこまでなら現実的か
後から問題になりにくい考え方は何か
を、一緒に整理する存在であることが重要です。
社内の人間関係から少し離れた立場だからこそ、冷静に話ができます。
「相談できる場所がある」という安心感
人事担当者の方から、よくこんな言葉を聞きます。
「一度社労士に話せただけで、気持ちが楽になりました」「自分の考えがズレていないと分かって安心しました」
判断を丸投げしたいわけではない。でも、一人で決め続けるのはつらい。
人事担当者1人の会社ほど、こうした“相談できる場所”の価値は大きくなります。
まとめ
人事担当者が1人しかいない会社は、表向きは安定して見えます。
でもその分、判断や責任が静かに集中しやすい構造でもあります。
何かが起きてから慌てるより、「何も起きていない今のうちに、相談できる相手がいるか」を考えておくことが、会社にとっても、人事担当者にとっても大切なのだと思います。
