人事担当者が社労士に相談して「助かった」と感じる場面
- 2月6日
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更新日:5 日前
「社労士に相談するほどでもないかもしれない」人事の仕事をしていると、そう思ってしまう場面は、意外と多いものです。
大きなトラブルが起きているわけではない。今すぐ答えを出さなくても、仕事は回っている。
でも、心のどこかで、「この判断、これで本当にいいのかな」と引っかかっている。
今回は、人事担当者の方が、社労士に相談して「相談してよかった」「助かった」と感じやすい場面について、実務の中でよく感じることをお話しします。
① 問題社員への対応で、方向性が整理できたとき
問題社員への対応は、白か黒かで決められるものではありません。
注意はしている
記録も残している
でも、この先どう進めるべきか迷っている
こうした段階で相談を受けることがあります。
このとき、社労士がやっていることは、「この対応でOKです/NGです」と答えを出すことではありません。
今の状況は、どの段階なのか
何を目的に、どこまで進めたいのか
ここで気をつけるべきポイントは何か
これを一緒に整理するだけで、人事担当者の表情が、少し軽くなることがあります。
「やるべきことが見えた」それだけで、対応はずいぶん楽になります。
② 社長の判断を、どう社内に伝えるか整理できたとき
人事担当者の方から、よく聞く悩みのひとつが、「社長の判断を、どう説明すればいいか分からない」というものです。
方針としては理解できる
でも、そのまま伝えると角が立ちそう
労務的にどう補足すべきか迷う
こうした相談では、「社長は間違っている」と言うことはありません。
代わりに、
どこが誤解されやすいか
どんな言い方なら現場に伝わりやすいか
どこまでを人事判断として説明するか
を一緒に考えます。
結果として、「社長にも、現場にも説明できた」という声をいただくことが多いです。
③ 残業や36協定の線引きがはっきりしたとき
残業や36協定については、「法律上は大丈夫そうだけど、実態が気になる」という状態が、一番判断に迷います。
グレーな運用になっていないか
今後もこの形を続けていいのか
どこからがリスクになるのか
こうした相談では、「ダメです」「問題ありません」と断言するよりも、
今の運用の位置づけ
想定されるリスク
現実的な改善ライン
を整理します。
「全部変えなくていいと分かった」「ここだけ気をつければいいと分かった」
この“線引き”が見えると、人事担当者の負担は大きく減ります。
④ 「自分の判断がズレていない」と確認できたとき
実は、一番「助かった」と言われる場面は、これかもしれません。
すでに方針は決めている
でも、自分の判断が正しいか不安
誰にも相談できずに抱えている
こうしたときに、
「その考え方で大きくズレていないと思いますよ」と伝えるだけで、ほっとされる方がいます。
社労士に相談することは、必ずしも何かを変えるためではありません。
「この判断で進んでいい」と確認するための相談も、十分に意味があります。
相談して「楽になる」こともある
社労士への相談というと、問題が起きてから、というイメージを持たれがちです。
でも実際には、
判断を整理する
考えを言葉にする
自分一人ではないと感じる
それだけで、人事担当者の気持ちが楽になる場面も多くあります。
まとめ
人事の仕事は、誰かに丸投げできるものではありません。
最終的に判断するのは、会社であり、人事担当者自身です。
でも、その判断を一人で抱え込まなくていいという選択肢は、あっていいと思っています。
「相談して助かった」そう感じてもらえる場面は、実は特別なトラブルのときだけではありません。
